横浜市港北区G様邸葺き替え工事(カラーベストからカラーベスト)
2015年1月5日
【施工前】
こちらは築45年程のご自宅で最初の屋根材は和型(日本瓦)。その後、耐震性を考慮してカラーベストに葺き替えてから20年目、再塗装と葺き替えでお悩みでしたが2個所雨漏りしているということから、葺き替え工事をお選びいただきました。
当初、G様は再塗装をお考えのようでしたが既に雨漏りが進んでいてルーフィングからやり直さなければならないこと、再塗装は屋根の美観性を向上させるためのもので防水性を向上させるためのものではないこと、屋根裏から調査した結果、一度目の葺き替え時に野地板(屋根のベースとなる下地)を増し張りをしていないこと、等を当社からお伝えさせていただき熟慮の上葺き替え工事をご選択いただきました。
再塗装と葺き替え工事では価格に大きな開きがあるために、G様がどちらかを的確に選択できるように現場調査と打ち合わせに時間を大きく使い、万全の体制で工事に臨めました。
雨漏りの場所を特定するために屋根裏から潜り込んで調査しました。
元々は和型が載っていた屋根なのですが、カラーベストに葺き替えした時に野地板を増し張りしていないことも把握しました。
築45年程で一度目の葺き替えから20年。そして野地板の増し張りをしていないということも葺き替え工事をおすすめする材料になりました。
ここで再塗装で終わらせると、この屋根はあと十年は放っておかれることになります。
「再塗装をしたからこれで安心」という心持ちでいたら2個所の雨漏りと古くなった野地板に防水性が落ちたルーフィングで10年放置ですから、雨漏りはもっと広範囲に現れるということもあったのではないかと推測しました。
結果、お客様のご判断もあって、雨漏りに悩まされることなく大切なご自宅を長く住めるように対処できて良かったです。このタイミングを逃せば工事代金ももっと高額になったかもしれません。
何事も無く5人の職人でルーフィング施工まで約半日。こちらのリフォーム案件には私の先輩方も応援で来てくれました。
葺き替え工事や葺き直し工事は少数で行いますと、当日中に雨仕舞までは必ず到達しなければなりません(既存の屋根材を剥がすということは、何の防水性もなく剥き身の状態です)ので時間的に焦りがちです。
当社の場合、時間的余裕や体力的余裕を考慮して人員を決めています。
現場は生き物であり想定外のことが起こるという前提で臨まなければ、その全てに対処はできません。
人件費は材料異常に掛かる経費ではありますが、当社の利益を圧縮してでもここは絶対にケチケチいたしません。
工事は職人が進めるもの。ここに予算を使わなければ良い工事はできません。
今回はG様にお選びいただいたのはコロニアルクアッドのネオ・ブラックです。
「黒か茶かどっちが良いと思います?」「うーん悩むなぁ…」とG様と楽しくお打ち合わせさせていただきました。
当社はこの打ち合わせというものを本当に大切にしています。
お客様との時間がとても楽しかったりします。工事内容についての詳細なご説明やご提案はもちろんのこと、お互い雑談をしあったりと、この時間を共有するのも大切なコミュニケーションであり、お客様と長くお付き合いさせていただくための有意義な時間です。
G様のご趣味の釣りのお話がとても面白く勉強になりました。また近くに行きましたらお茶でもご馳走になりにいきますね!
【施工後】
人員に少し余裕を持たせたこともあって、定時の17時よりも早く終わりました。
「終わり良ければ全て良し」ですので雨樋や敷地内、バルコニーや作業場で使わせていただいた駐車場、その他を綺麗にお掃除して「お茶でも飲んで帰ってよ」とのお言葉に甘えて暫し談笑。
G様もご満足のようで私も安心しました。