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屋根のリフォーム・葺き替え!どこに頼むと吉?ハウスメーカー編。

弊社ルーフワークスの代表であります私、南 衣織は異業種、他業種の方々と繋がったり、各々業界人だからこそのお互いの情報交換やお付き合いが好きでして、様々な場面で人と出会うことを大切にしております。
人と出会うこと自体、長いようで短い人生の上で1つの楽しみと言いますか価値と言いますか。

そんな私ですがお互いに出会って先ずは軽く名刺交換でもと思い、両手に握りしめて差し出す名刺を先方が受け取った瞬間に、「屋根屋さんですか?大変恐縮ですが屋根屋さんとは…その…どういった…その…お仕事なのでしょうか?」と、まぁ大半の方に確認方々言われてしまいます(笑)

これはある意味、ご自宅の屋根のリフォームや葺き替え、ガルバリウムを使ったカバー工法や重ね葺きをお考えの方々におかれましても同様で、そもそも屋根屋さんという職業が認知されていないのでは?と考えまして、今エントリーは屋根のリフォーム・葺き替え!どこに頼むと吉?ハウスメーカー編。と題しまして、地元川崎はもちろんのこと東京や横浜において、屋根のリフォームや葺き替え、ガルバリウムを使ったカバー工法や重ね葺きをお考えの戸建て所有の方々に様々な発信ができたらと思います。

屋根のリフォームや葺き替え、ガルバリウムを使ったカバー工法や重ね葺きはどこに頼めば施工してくれるのだろうか?

「家のことで困ったら工務店!」「宣伝や広告やCMでも知っているからリフォーム会社!」「ブランド力に優れた新築もやっているハウスメーカーのリフォーム部門!」

皆様はいかがでしょうか?もちろん間違ってはいません。上記のどこでもやってくれるはずです。

地場の信用を得ていて創業が長い町の工務店、ブランド力と資本力に長けた大手ハウスメーカー子会社のリフォーム部門、リフォーム業者の宣伝・広告はやはり有効で周知はされていますし、それは大切なことですが「ここに依頼しようか!」の検討の中に専門の業者である私達屋根屋も入れていただけますと、リフォームの工事価格をより安価にしながらハウスメーカーやリフォーム業者発注と何ら変わらない仕上げと、またアフターサービスはもちろんのこと小さな会社だからこその機動力・小回りでお客様の大切なご自宅はランニングコストを最小限にカットしながら住まうことができると思います。
先ずは資本力、ブランド力、広告による知名度、総合性だけではなく、小さな会社ですけど専門性や職人の真心と経験と気遣いも検討の余地に入れていただけませんか?と提案させていただきます。

建築業の私が考えるには、リフォーム業者に発注する際に一番重視すべきは、ブランドや広告による知名度だけではなくお客様のために、使い勝手が良いように、困らないように不具合がないようにと考えながら作業する人とどう出会うかだと思っています。

【屋根のリフォーム・葺き替えを依頼できるところ】
①ハウスメーカー子会社のリフォーム部門

②リフォーム専門業社

②工務店

④施工店(弊社ルーフワークスはここの位置です。)

iPhoneはAppleだけが出せる製品。しかし屋根のリフォーム・葺き替え・カバー工法・重ね葺きというサービスは選択肢が広いのです。

先述の”リフォームの工事価格をより安価にしながらハウスメーカー、リフォーム業者発注と何ら変わらない仕上げ”というのはどういうことでしょう?
この章ではそのご説明をさせていただこうと思います。

分かりやすく例を用いてみましょう。
例えば現在の日本でのスマホ市場はiPhoneが断然のシェアを誇っています。


出典元:Appleオフィシャルサイトより。

格安スマホの出現もあり、無償で誰にでも提供されるオープンソースであるAndroidの存在があっても、未だそのシェア率は過半数以上です。
iPhoneのOSであるiosはAndroidとは違いオープンソースではないので、実質的にAppleでしかiPhone(ios)は売り出せません。
AndroidのOSはオープンソースですからメーカーが望めば挙ってAndroid OSの端末を出せます。
もちろんiPhoneがこれだけ世界中で売れているのはブランド力や他と比較してのセキュリティ上の堅牢性やOS自体の直感的操作性、その他様々なテクノロジーや戦略が功を奏している結果だと思っていますが、iPhoneの端末自体を工場で作っているのはAppleではなく、台湾に本社を置き製造拠点を中国に設けているFoxconn Technology Group(フォックスコン)という筐体の組み立てメーカーです。
もちろんiPhoneの端末自体はAppleが設計し、デザインし、世界中のテクノロジー企業や電子機器メーカーからの部品サプライを受けて組み立てられてるわけですから、フォックスコンが開発から製造まで一貫しているわけではありません。
ですが仕上げて出荷しているのは実質フォックスコンです。

Appleからの様々な厳しい注文、納期や細部に至るまでフォックスコンは世界中で売れ続けているiPhoneの組み立て製造の受注を受け続けるため、その組み立て製造の過程において忠実にAppleの意向通り作業し続けます。
こだわりやオンリーワンはApple本体に宿っていますが、実質的に端末自体を製造しているフォックスコンにおいては決められたことを粛々とこなす、言わば作業でありそこにこだわりやオンリーワンは必要ありません。
そしてフォックスコンが同じようにiPhoneを売り出せるかと言いますと、当たり前ですがそれは絶対に無理なのは言うまでもありません。
商標や特許・権利関係だけではなくiPhone用の部品や電子機器はAppleの厳しい価格設定やクオリティにおいての注文があるからこそですし、売れるのが確定しているiPhoneだからこそ部品サプライメーカーはApple主導の設定単価でも受注するわけです。

上記の説明通り、正にiPhoneは世界中で唯一無二であり、Appleでしか手に入らないからこそ、他と比較して高価でも皆Appleでしか売ってないので買うのです。

話を戻しましょう。

では皆様が購入するiPhoneを屋根のリフォームというサービスで考えれば(すごく飛躍した例えでしたが)、Appleのようにそのサービス自体が唯一無二のものかと考えますとそれは違うことはご理解できると思います。
先述の通り「家のことで困ったら工務店!」「宣伝や広告やCMでも知っているからリフォーム会社!」「ブランド力に優れた新築もやっているハウスメーカーのリフォーム部門!」、弊社ルーフワークスのような施工店、これだけのサービスの出所があるわけです。
つまり選択肢は広くあり、お客様はその中から取捨選択をする権利があり、自分はどういうサービスの仕方を欲しているかで発注先を選べるわけです。

リフォームというサービスにおいてブランド力を重視したいのであれば大手ハウスメーカー、宣伝・広告の知名度で利用したいのであればリフォーム業者、地域での信用信頼を重視したいのであれば地場の町の工務店、より専門性・価格を重視したいのであれば弊社のような施工店にオファーすれば欲しいサービスは手に入ります。

では今エントリーの中心であるハウスメーカーの子会社リフォーム部門に焦点を当てて、より考察し、お客様が重きをおくところや条件に見合うのか掘り下げていきましょう。

ブランド力や宣伝広告での注目度は当たり前のようにリフォーム工事価格に乗っかってきます。

ハウスメーカー子会社、リフォーム業者、工務店、施工店での利益率や上げたい収益の差があります。
例えば弊社で言いますとそもそも宣伝広告費に経費を掛ける余裕はございません。
元々、弊社サイトのトップページのスライダー”当社は月間完全限定受注にさせていただいております”において謳っておりますように、宣伝広告費を掛けてまでお客様を集客し、毎日毎日忙しく飛び回って結果工期に余裕がなくなるような仕事のやり方にするつもりはございません。

弊社の経営理念自体が「全ての社員が普通の生活を送れるような収益性を目指す!」くらいのものですので、1件の案件においての粗利率は高く設定しておらず、リフォーム事業では低めの20%~25%前後を想定しております。

これは小さな会社である施工店の弊社の例ですが、ハウスメーカー、リフォーム業者、工務店はどのようにしているのか。

例えば大手ハウスメーカーの収益はもちろん新築工事をメインにして上げています。

ですが少子高齢化や格差により、一般住宅新築工事市場において右肩上がりは期待できません。
ダラダラと平行線を辿って徐々に下がっていくのではないでしょうか。
新築工事自体、景気や経済状況に比例していくのは当たり前ですが、日本は空前の人口減を迎えます。2060年には8674万人まで減るという試算があるくらいです。
人口減で分母自体は確実に減っていくわけですから、新築工事で上げていた収益性を分散してどこかでその減った分の収益を上げなければなりません。
そこで現在力を入れているのがリフォーム事業なのです。

もちろん今までもありましたが、ハウスメーカーによっては当社で新築工事を建てた物件といったリフォーム部門もあり、要はメンテナンス部門が多かったわけです。
しかし上記の視点から、他のビルダーで建てた家のリフォームも受注するようになってきています。

ハウスメーカーリフォーム会社の下請け業者というのは、新築工事同様弊社のような施工店がいます。
弊社は現在1社のハウスメーカーの二次下請けと1社のハウスメーカーの一次下請けをしております。

ハウスメーカー自体、ブランド力と資本力に長けていますし新築工事の顧客は=リフォームの顧客と言っても過言ではありません。
現在はリフォーム収益が右肩上がりですし、2014年の住宅リフォーム売上ランキング上位はハウスメーカーのリフォーム部門が独占状態です。

リンク元:住友不動産新築そっくりさん 2014年 住宅リフォーム売上ランキング ⚠リンク先はPDFです。環境が許せば開いてください。

現在8兆円超と言われるリフォーム市場ですが、やはりハウスメーカーは強いです。

ではハウスメーカーのリフォーム部門に屋根のリフォーム、葺き替え、カバー工法、重ね葺きを依頼するとどのような価格設定になるのでしょうか?

先ほども記載した通り、ハウスメーカーに依頼したお客様の屋根を施工するのは私達のような施工店、協力業者と言われる下請け業者です。
施工店、協力業者というのは元々は屋根材、屋根資材の問屋だった会社が施工も請け負うようになったところと、問屋機能はなく屋根工事一式を請け負う純粋な施工店に分かれています。
弊社は後者に属します。

ハウスメーカーに屋根のリフォームの案件が発生→ハウスメーカーは下請け業者に現場調査、見積り、積算依頼→下請け業者の現場調査後、見積り、積算完成→ハウスメーカー担当者がお客様とお打ち合わせ→お打ち合わせ後、金額、工法、使用材に納得がいけばご契約→下請け業者施工→下請け業者完工→ハウスメーカーがお客様に工事代金請求→お客様から入金→ハウスメーカー、下請け業者に支払い。
簡単に説明しますとこのような流れになります。

見積り金額に関しましては、リフォームにおいてどこの業者でもそうですがかなり多めに利益を乗せてきます。
これは儲け過ぎでも何でもなく、リフォームという性質上始まってみないと何とも言えないことが稀にある場合があるからなのです。
壁を壊したら想定とは全く違かった、屋根材を剥いでみたら酷い状態で大工工事も必要になるかもしれない等々、お客様はびっくりされるかもしれませんが我々プロでも見積もった(金額ではなく)状況ではなく、予算が足りないということは当たり前ですが避けたいわけです。
そうしますとどうしてもお見積金額自体は若干高めになるのがリフォームでは普通になってきます。
新築工事のように何も無いところに積み上げていくことより、リフォームの方が余程人件費は必要になっていきます。

材料代はそうは変わりません。ほとんどが人件費だと考えてください。

そうしたハウスメーカーの下請け仕事の場合、周りの施工店の話を総合しますと安くても20%後半から30%弱くらいは利益を乗せています。
これは下請け業者の売上であり、ここからハウスメーカーが利益を乗せます。ハウスメーカーが利益を乗せた金額=お客様の支払金額です。
ハウスメーカーがお客様に請求する金額は知る由もありませんが、ビジネス上普通に考えても20%以上は乗せないと利益は出せません。
上記のことからハウスメーカーに依頼した場合は50%前後の利益を乗せたお見積書を提示していると思われます。

「え!50%前後も!」と思われるお客様もいるでしょうが、ここが上手くできていて、ハウスメーカーの場合は屋根材自体をハウスメーカーの資材部や商材部から施工店である下請け業者が仕入れるというのが一般的になりつつあります。
10年前位ですと屋根材メーカーから施工店が仕入れて、それを材料と手間賃とその他諸経費に会社の利益を乗せていたものをハウスメーカーに請求するというのが普通でした。
ですがその時期くらいから材料自体の仕入れを納入先でもあるハウスメーカーの資材部や商材部から仕入れることになったわけです。

特に大手上位のハウスメーカーですとこれが顕著ですし、材料自体は全てハウスメーカー側からの支給で請け負った下請けには労務費だけという企業もあります。

何故か?

公式には言いませんがハウスメーカー指定の資材を使用させることを徹底させるためだったり、使用材の品質管理のためだったり、様々な不正防止策の一環で色々事情はあるのでしょうが、第一は製造メーカーの価格を下げさせるためなのかなと個人的には思っています。
例えば施工店1社辺りで年間500棟分の屋根材を仕入れるのでここまで安くしてくださいとメーカーに交渉するよりも、ハウスメーカー自体がそのメーカーの屋根材を日本中の新築工事で年間1万棟使うからここまで安くしてくださいという方が、価格は安くなると思うのです。
※これは推測であり、ハウスメーカーの見解ではありません。

ということは推定50%前後乗せられた利益ですが製造メーカーとの交渉で材料自体の値段は下げたので、製造メーカーに入っていた利益がハウスメーカーに移ったと考えればお客様(ユーザー)自体が支払う金額はそこまで変わっていません。
総額で言えばハウスメーカーが製造メーカーと折衝して下げているとも言えます。

これで困るのは施工店です。

ハウスメーカーを通さず、直接製造メーカーから仕入れて施工していた頃の価格より屋根材単価はどう考えても高くなっているはずです。
ビジネス上、中間に会社を置けばマージンは発生するのは常です。
ということは施工店の粗利自体も減っていると言えるわけです。

先ほどのiPhoneの話で言うところの施工店はフォックスコンなわけです。

工場のラインで組み立てて完成という仕事と違い、私達のような人間の手仕事でサービスを提供する業種は、現場の職人がこだわりやオンリーワンを捨ててしまったら、発揮できない性能や仕上げの精巧さに素直に現れてきます。
施工店自体の利益が減るということは職人の質の低下を招きますし、利益減少による経営の合理化という観点から言いますと新しい人材を採用する経費も出しづらくなるものです。
結果、昨今叫ばれている人材難、人材不足に至ることになり、実際にその結果が今ハウスメーカーにも跳ね返ってきています。

そろそろまとめましょう。

ハウスメーカーに屋根のリフォーム、葺き替え、カバー工法、重ね葺きの依頼をした際は、他と比較して多めに利益を乗せているので支払金額は一番高くなるでしょう(ハウスメーカーによるとは思いますが)。
反面、資本力は一番長けていますので施工上のトラブルがあったり、不具合が生じた場合、ブランドを損なうことは社内的に許されませんので、しっかり対応してくれるのは間違いありません。
これに関しては一番対応も早いですし、お客様に対して最小限のご迷惑で留めてくれるはずです。
現在ハウスメーカーは1件のトラブルによって評判を落とすことを何よりも嫌がっています。
反面、窓口になる担当はハウスメーカーのリフォーム部門の社員ですが、現場の事を机上で勉強したような無知な人もいらっしゃいます。

先述の案件発生からお支払いまでの流れを見ると分かりますが、下請け業者である施行店の社員又は職人が直接お客様とお打ち合わせすることはほとんどございません。
ということは窓口になる担当の能力と知識と経験が、そのリフォーム案件の提案や説明や仕上げの良し悪し、そして下請け業者が出してきた見積りに対しての相場観、妥当性、を判断するわけですから工事価格にも直接的に結びつくのは想像に難くないと思います。
経済的余裕があるお客様であれば第一の検討先かもしれません。

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